Dr. Yogaku Lee

PROFILE

李庸學(りようがく)。1983生。耳鼻咽喉科医師。音声研究者。発声教師。

■耳鼻咽喉科医師、医学博士。音声外科医。音声言語医学専門。

耳鼻咽喉科の中でも、「声がかれる」「声が出にくい」などの声に関する異常である、音声障害の診療を専門としている。喉頭ストロボスコピーや発声機能装置などを用いて、通常の耳鼻咽喉科での喉頭鏡や内視鏡検査では困難な、微小な声帯粘膜の性状評価や、声帯振動、および空気力学的動態の精査を行う。歌手や俳優、アナウンサーなどボイスユーザー向けに、パフォーマンスで使用する「声」の対応を、専門的に行なっている。

■音声研究者。主な研究テーマは、歌唱時の音声生成のメカニズム。

九州大学大学院医学研究院、および、九州大学芸術工学部の音声研究室で、音声医学と音声学の両面から、特に「声帯」に焦点をあて、発声や歌唱についての研究を行っている。研究は、ミックスボイス、ホイッスルボイス、ベルティング、スクリーム、デスボイス、聴覚と発声の連動性などの歌唱研究の他、演技音声・感情音声や、音声障害の臨床へのAI(人工知能)技術の応用・開発など多岐にわたる。国内外で学会発表を行ない、世界中の音声医学・音声学の研究者、また発声教師らと交流している。

■発声教師(ボイストレーナー)。

音声障害の臨床を通じて、声帯の使い方に問題点を抱える歌手が多く、その為に治療に難渋することもあり、旧態依然としたボイストレーニングだけでは限界を感じるようになる。その問題解決のため、自ら発声教師として、最先端の学術研究を取り入れた、医学的・科学的根拠に基づくボイストレーニングを福岡で始める。プロフェッショナルの歌手を対象として、発声能力の向上・強化を行う他、若手のアマチュア歌手の育成や、ボイストレーナーの指導も行う。そして、アメリカ・ニューヨーク発のボーカルコーチ育成プログラム(New York Vocal Coaching)の講師も務める。このような活動は、ラジオやテレビなどのメディアでも注目を集めている。

■背景

北九州出身。韓国系日本人。カナダ在住経験もあるが、生まれ育った日本をこよなく愛する。幼少時より、チェロやバイオリンを習い、クラシックを学ぶ。医学生時代に、インディーズバンドのギターボーカルとして活動。アルバムを全国発売した後、活動休止。代表曲「線香花火」のMVはYouTubeでインディーズバンドとしては異例の30万回再生を超える。精力的にライブ活動をする中で、声帯のトラブルに苦しんだ経験や、発声で悩んだ経験から、音声医学を志す。 歌を始めた当初は高音が苦手だったが、 音声医学をベースに、国内外のボイストレーニングを学ぶことで、5オクターブ以上に声域が拡大。現在はYouTubeなどで発声に関する情報を配信している。

所属学会

  • 日本耳鼻咽喉科学会
  • 日本音声言語医学会
  • 日本音響学会

CAREER

  • ラ・サール高校卒
  • 九州大学医学部医学科卒
  • 九州大学大学院医学研究院
  • 高邦会高木病院
  • 国際医療福祉大学東京ボイスセンター
  • 福岡赤十字病院耳鼻咽喉科
  • 九州大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 国際医療福祉大学福岡山王病院 音声・嚥下センター
  • 福岡中央病院
PAGE TOP