音声医学に基づくボイストレーニング
「歌」=「スポーツ」×「芸術」
素晴らしい歌は、時に大きく私達の心を動かします。
歌をフィギュアスケートに例えるとしたら。
フィギュアスケートのトップ選手は、つま先から手先、ささいな表情に渡るまで、素晴らしい芸術的な表現力を持っていますが、何よりも基礎的なスケーティング、複雑なステップ、そして難易度の高いジャンプを高いレベルでこなすことができる、スポーツアスリートであることが前提となります。
歌も同様に、歌唱力としてのスポーツ的な側面と、音楽として芸術的側面が考えられます。私は、これらをトレーニングの段階では切り離して考える必要があると考えています。歌い手にとって、声帯は唯一の楽器です。スポーツ選手が、そのスポーツに応じた筋肉や関節の使い方やコントロール、柔軟性を学び、科学的・医学的にフィジカルを徹底的に鍛えていくように、歌い手も、声帯の仕組み、その筋肉のコントロールや柔軟性、声道との連動性などを鍛えることは、非常に重要であり、世界的にはスタンダードと成りつつあります。
歌をスポーツとして捉えることで、医師・研究者だからこそ指導できることは多くあると考えます。声帯の機能、ひいては、喉頭腔や咽頭腔のコントロールなど、歌唱における身体的能力の全てを自由に使っている歌手は数少ないと思われます。
これまでの研究でエビデンス(根拠)のある手法を組み合わせ、声帯の能力の最大化を目指します。このようなレッスンの結果、複数のボイストレーニングを受けて習得できなかった高音領域の発声が可能となったり、発声が向上することで声帯の炎症性病変が改善したりするなどの効果が認められた歌手の方もいます。また、プロデビューやオーディション通過、テレビ出演などの喜びの声もいただいています。何よりも、発声のトラブルで歌を嫌いになりそうになっていたという歌手が現役復帰し、また歌を好きになることができた、と言っていただけたのは何にも代え難い喜びです。
医療の枠組みを超えた院外での活動になりますが、発声に悩んだり、これから発声を本格的に学びたいと考えている歌い手の方々の少しでもお役に立てればと考えております。
内容
- 歌唱に必要な音声医学および音声学の知識の習得
- 声域の拡大
- Semi-Occluded Vocal Tract Exercises (SOVTs)の正しい理解と習得
- ミックスボイスの習得、強化(声区の分離と融合)
- 喉頭筋のコントロール
- 空気力学的コントロール
- フォルマントのコントロール
- 母音のコントロール
- 歌唱に必要な聴覚の強化
- 様々な歌唱テクニックの理解と獲得 他
理想的なミックスボイスの習得をまずは第一の重要課題としています。
歌唱ジャンルは問いません。(発声の基礎は全てに共通だからです。)
しかしながら、発声の生理学的・音響学的なコントロールに特化しているため、各ジャンル別の歌唱テクニックや、芸術的表現(感情のコントロール、歌詞の解釈、ステージパフォーマンスなど)は指導外とさせていただきます。
対象
- プロ歌手
- アマチュア歌手(プロ志望・真剣な方)
すでにプロの職業歌手として活動されている方に関しては、発声を基礎から強化したいという方や、声帯に何らかのトラブルがあり、発声法の改善を考えている方が対象です。単回のレッスンから対応が可能です。何らかの声のトラブルがある場合は、まずは病院の診察から始まり、治療と並行して継続的に行うことをおすすめいたします。
アマチュア歌手の場合は、将来的に職業としてプロを目指している方や、熱意を持って声や歌について真剣に学びたい方を対象としてます。(審査制)
専門的な内容になりますので、趣味として楽しく学びたいという方は、その他のボイストレーニング教室をおすすめいたします。
ボイストレーナーの認定制度は設けておりませんので、ご了承ください。
ボイストレーナーの方を対象とした指導は、準備中です。
場所/時間/料金/その他
場所は福岡天神のプライベートスタジオです。
初回レッスンは3時間(座学1時間+実践2時間)の受講になります。
現在、受講希望者が多く、予約が取りにくい状況でご迷惑をおかけします。
未成年の方は必ず保護者の方も同伴ください。保護者、マネージャーの方で同席をご希望される場合はその旨お伝えください。
・オンラインレッスンは現在行っておりません。
・現在レッスンの希望者が多く、人数を制限しながら行っております。今後予告なく新規の希望者の方をお断りする可能性もございますので、何卒ご了承ください。
・料金、そのほか詳細に関しては、直接お問い合わせください。
依頼方法
ご興味がある方は、公式LINE、もしくはCONTACTよりご依頼ください。
追って、詳細をご連絡いたします。